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kirasuke 紙芝居日記

アート愛好家には叱られそうな、ワタクシ流こじつけ紙芝居。アートや映画、身の回りのモノまで思いっきり拡大解釈します。

小保方さん報道を振り返る・・・!?かもしれない3D映画が7月に全国公開!!(1)

  • かつてマスコミや世論から猛バッシングを受け、人々の前から姿を消した小保方晴子さんが、今年に入って反撃を開始しました。

手記「あの日」の出版、HPの開設、寂聴さんとの対談・・・。

それに対して、マスコミはかつてのような攻撃的な報道はしていませんね。

静かなもんです、様子見なんでしょうか?

 

それにしても今更ながら、あの津波のようなバッシングの正体はいったい何だったのか、興味深い絵を見つけましたので、15世紀後半のイタリアの画家、ボッティチェリの描いた絵に少し語ってもらいましょう。

タイトルは「誹謗(ひぼう)」。

 

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ここはイタリアはフィレンツェ、時代は1495年頃。

 

市の中央部に位置する、今でいうところの民事裁判所の大広間の中。

ほとんど裸の男が、弱弱しい姿で髪をつかまれ、ずるずると引きずられて行きます。

彼はもはや何も持たず、身に着けているのも腰布のみ。

苦痛に歪んだ顔から聞こえるのは、嘆きとも怒りともつかない、祈りの声か。

 

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「神よ、なぜ私がこのような目に合わねばならないのですか?」

 

 

 

彼はどうして、こんな哀れな力ない有様になったのでしょう?

法廷の建物の外を見てみましょう。

絵には描かれていませんが、そこには

おそらく何千、何万という群衆。

 

 

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口々に非難やののしりの声を上げています。

 

「この男が、嘘をついた!」

「こいつが我々をだましたんだ!」

 

若い男も、初めのうちは弁明を試みましたが、群衆のあまりの罵詈雑言に

心が打ち砕かれ、次第に力がなくなっていきました。

 

それでも群衆は叫び続けます。

 

「彼は我々を助けると言っておきながら、嘘だった!」

「もう誰もお前を信用しないぞ!」

「こんな奴が生きているのは許せない!」

「そうだ、死刑にしろ!」

 

聞くに堪えない悪口雑言の嵐に、若い男も気力を失い、

次第に抵抗できなくなっていきました。

 

それでもまだ群衆は叫び続けます。

 

「こいつの顔が大嫌い!」

「白い服を着ているのが気に入らない!」

「存在自体がふきんし~ん!」

 

もはや、なにを言っているのかわからない、どこかの国のネット民状態。

 

若い男はとうとう力尽きて、立ち上がることも出来なくなり、

なすすべもなく髪をつかまれ、法廷へと引きずりだされたのでした。

 

 

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引きずっていくのは、冷淡な目をした女。

手には民衆を扇動する松明(たいまつ)を持っています。

 

「明日のフィレンツェ新聞のトップは、この男の無残な姿!

 思いっきり面白い記事書いてやるわ。

 これで私も一躍有名に!」

 

彼女の周りには、軽薄な取り巻きの女たち。

 

「キャー、正義のお姉さま、カッコいい!!(≧▽≦) 」

 

と嬉しそうに飛び跳ねます。

 

前に立つのは薄汚れた黒ずくめの男。

薄汚れた黒い着物、薄汚れた顔と体。

憎しみのこもった険しいまなざしで、裁判官に向かって手を伸べました。

 

「裁判官様、この男こそが偽り者。学者とは名ばかり、でたらめな書物を作って

民衆をだまし、偽薬で大儲けをたくらんだのです!おのれの私利私欲を図った

大罪人。今こそこの大罪人に正義のお裁きを!」

 

まっすぐに伸ばした手の先にいる、壇上の裁き人は、なんと!

 

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盲目の裁き人ではありませんか!

 

盲目なのは体の目か、心の目か。

 

裁判官の両脇には何事かを必死にささやく二人の人。

片方の女は身振り手振りも大げさに、ある事ない事、噂話を耳打ちします。

 

「裁判官様、この男は大学を出たと申しておりますが、嘘でございます。

ご近所、友人の評判も悪く、ホラッチと呼ばれていたそうでございますよ。

二股、三股不倫は言うに及ばず、酒場の女とも関係が深く、

だらしない男でございます。そんな男ですから、

金に困って偽薬を作ることを思いついたのでございましょう。」

 

 

もう一人の女は高価な髪飾りを裁判官の髪につけながら、

 

「裁判官様、うちの息子もそろそろ学長になりたい時期でございまして。

この男が居たのでは、うちの息子は窓際族になってしまいます。

いえ、この髪飾りはほんの気持ちだけ。まだまだいくらでも

ございますので、お入用のものをおっしゃてくださいまし・・・。」

 

 

まさに、欲と中傷の挟み撃ち。

盲目の裁判官には

とてもまともな判断を下せそうにもありません。

哀れ、無実を訴える男の運命は・・・??

 

 

 

成り行きが気になるところではありますが、

 

本日はここまで、続きはまた次回に。m ( _ _ ) m

 

 

 

 

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